社員インタビュー
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代表取締役社長 田中威之
社員インタビュー
代表取締役社長 田中威之
もともと家を継ぐつもりはなくゼネコンに入った。
キャリアを積み、実績を重ねるにつれて、次第に自分でビジネスがしたくなった。
・・・そんなときにふと思い出した。
「うちの実家の会社がある」と。
創業明治三十三年と歴史はあるけれど、当時は社長が母で10名程度の社員・事務員さんたちでコツコツと営んでいる会社でした。まわりを見ても男性は僕1人だけ。従業員6000人にもなるゼネコンでバリバリ働いていた僕にとっては、びっくりすることだらけでした。
社長が現場に行って接客して、発送まで自分も手伝ってやっている。
それでも売上は2億4000万(2011年6月)。
「呉服業界は大変というイメージがあったけれど、やり方次第では・・・」とちょっとした可能性を感じたんだと思います。
僕は、自分の会社のことを「呉服業界」だと思いませんでした。
レンタル事業、シェア事業だと考えました。
その発想の転換から、いろんな付加価値の付け方ができるように思えてきたんです。
はじめに気になるのが財務状況。
でもずっと営業畑でしたから、「どのくらいお金を使うのが適正か」がなかなか見えてこない。
そこで会計士を目指していた大学時代の親友を頼りに人を紹介してもらい、それでもまだ足りないからと会計士・監査法人で活躍中だった親友本人まで数年越しで説得し入社してもらった。
これで守りの財務面の心配がなくなったので、次は攻めの営業です。
元々地盤が固まっていた関西エリアでの営業に加え、関東エリアの営業に実の弟が携わってくれるようになった。商圏エリアとしてまだまだ開発のしがいがある関東は自分の力を試す上で魅力的な地だった。
さらに「おもしろそうだ」と大手OA機器メーカーで働いていた末の弟まで戻ってきた。さらにはWebの専門家なども加えて、営業、財務がしっかり確立し、僕が経営に専念できる体制ができたんです。
当時、呉服業界の流れは、単価の高い成人式振袖がメイン。そこであまり他所が力を入れていない「卒業式の袴」に絞り込んで動き始めました。
大学を一校一校訪問し、卒業式用の衣装レンタル提携の提案をしてまわりました。卒業されるお嬢様にとっても大学にとっても喜ばれる衣裳レンタルの仕組みを作ったんです。
「関西コレクション」などファッション業界の祭典にも参画。人気モデルたちに今風に袴を着てもらうことで物凄い話題になりました。そうやって一つ一つ実績を積み重ねることで、関西圏の大学生協の集計で「袴の利用実績No1」の実績を誇るまでになりました。
新事業としてスタートした気軽に使える観光着物レンタル「京あるき」も、いろんなメディアで取り上げてもらい、SNS世代の女の子たちに大人気。
外国人観光客や海外ブロガーも連日やってきます。
オプションで始めた撮影スタジオも、自分たちで工夫を凝らすことで予想以上にご好評いただいています。
数年自分たちでビジネスを動かしてみて実感しているのは、人と会えば会うほど仕事が広がっていくということ。たとえば初めは自分たちで売り込んでテレビに取り上げてもらっていたのが、次第に縁ができ、「今度、衣装提供をお願いできませんか」「ロケで使えませんか」など、仕事が広がっていく。
頭を付き合わせて、「次は自分たちの持つ商材やノウハウをどう価値あるものに換えていくか」と考える。 これが楽しくて仕方がないんです。
「せっかく会計のプロがいるのだから」と、中小企業の会計コンサルティングを始める動きもありますし、 展示会やレンタルで培った物流のノウハウを外部へサービス提供しようとか、やりたいことがどんどん生まれています。
もっと多くの知恵を集めれば、もっとおもしろいことができるはず・・・
だから、当社の理念に共感してくれる仲間をもっと募集したいと思うのです。
あなたならここでどんなビジネスモデルをつくり、動かしてみたいですか?