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卒業式の不安解決
小学生でもできる!卒業式当日の袴の着崩れ対策
目次
卒業式を袴で過ごすとき、お母さま側の不安要素はたくさんあります。
たとえばそれは、レンタル袴の価格。
たとえばそれは、当日の着付け時間について。
たとえばそれは、当日の持ち物について。
たとえばそれは、当日の着崩れ対策。
卒業式当日を考えて不安になるのは、お母さまがお嬢さまの傍にずっと一緒にいることができないからです。
だから、お嬢さま一人で袴の対策ができるのか。
着崩れたときは、お手洗いに行くときは、座るときは、走ったりしないかどうかまですべて気になってしまいます。
今回は卒業式当日にお嬢さま一人で袴の対策ができるよう、事前に書いておこうと思います。
どうすれば安心してお嬢さまを送り出せるか。
ここでは小学生のお嬢さまにも覚えていただける、簡単な着崩れ対策をご紹介いたします。
レンタル袴、卒業式当日に着崩れるのは○○なとき
そもそも動かなければ着崩れは起こりません。
しかし卒業式となれば、着付け会場から卒業式会場までの移動がありますよね。
さらに式最中には立って座っての動作もあります。
卒業証書を受け取るのに階段を上りますし、教室に行くのであれば長い階段の上り下りがあるかもしれません。
式前、式後にはお手洗いにだって行きます。
そうした動作の中では、着崩れる可能性も高いです。
とある小学校では、袴の着崩れが原因で、それ以降、袴での出席が禁止された学校もあるそうです。
華やかでかわいらしく、普段とは違う特別な装いに身を包み、心浮かれる卒業式。
そんなせっかくの卒業式で、とても哀しい思いをするなんて、私も本意ではありません。
お母さまやお父さまだって、自分の娘にそんな思いをさせたくはありませんよね。
では着崩れをするような状況を防げばいいのか?
それは不可能に近いです。
お手洗いは行かせたいし、階段の上り下りをやめさせるなんてできません。
で、あれば。
「着崩れ自体を防ぐ動き方」と「着崩れ後の直し方」が必要です。
着崩れ対策は、この二点。
着崩れが起こるシーンまとめ
- 徒歩での移動時
- 車で移動する場合は、車への乗り下りの際
- 立って座っての動作の際
- 階段の上り下り
- お手洗いの際
これらのシーンで「着崩れ自体を防ぐ動き方」と「着崩れ後の直し方」を見ていきましょう。
レンタル袴姿で着崩れが起こるシーン
シーン別対策1.徒歩での移動時
×NG動作:大股でスタスタと急ぎ足で歩く ◎Good動作:普段より少し歩幅を小さくして歩く |
歩くときは、普段より少し歩幅を小さくして歩きます。
大股でスタスタと急ぎ足で歩くのは、見た目にも美しくありません。
さらに大きく歩けば、その分だけ衿元がズレていく原因にもなり得ます。
ですので、卒業式当日はお嬢さまがそこまで早く歩けないこと。
歩幅を小さくしなければ歩きづらいものであることもまた覚えておいてください。
そうすれば、家を出る時間も余裕を持った時間に設定できます。
お母さまも焦ることなく、お嬢さまを急かすことなく、ゆっくりと歩かせてあげることが可能です。
もしも衿元が開いてきてしまったら!お嬢さま自身ができる直し方
- 袴の右脇に右手を入れる
- 左手で衿の上の部分を押さえておく
- 右手で衿の下側をつまみ、下に丁寧に引っ張ると衿のたるみが解消される
シーン別対策2.車で移動する場合は、車への乗り下りの際
×NG動作:普段通り頭から入って、頭から出る ◎Good動作:お尻から入って、足から出る |
車で移動する際に気を付けたいのは、三点あります。
一つは、車に乗るとき。
もう一つは、車から降りるとき。
そして最後は、車に乗った後降りるまでの姿勢です。
普段、車に乗るときは頭を屈めて、上半身を先に車の中に入れ、足を踏み出しますよね。
袴のときはその逆です。
車の扉に対して背中を向け、お尻から乗ります。
車に乗り込むときの手順
- 両袖を腕に掛けて、地面につかないようにする
- 車の入り口に背を向けて、お尻から乗る
- 足を持ち上げて車内に入れ、座席に身体をきちんと座らせる
車から降りるときの手順
- 足から降りる
- 頭が車の天井にぶつからないよう気をつけて、ゆっくり身体を外へ出す
- 立ち上がる前に袖を抱えると袖を踏まずに立ち上がれる
乗車中の姿勢について
背もたれで帯を潰さないよう、浅めに腰かける
シーン別対策3.立って座っての動作の際
×NG動作:深く腰をかけて猫背になる ◎Good動作:浅く腰をかけて背筋をピンと伸ばす |
座るときの袴はスカートのようにお尻に沿って撫でると皺にならずに座れます。
しかしこのとき、猫背になると袴が下がってきて、帯が見えてしまったり、帯そのものが袴と一緒にずり下がってしまうことがあります。
もし袴がずり下がってしまったら!お嬢さまが自分で直せる方法
- 袴を持ち上げて、帯の上にきちんと元に戻す
- そのままでは緩んでしまうので、リボン結びがされている太い袴紐を結びなおす
シーン別対策4.階段の上り下り
×NG動作:袴を持たず、そのまま上り下りをする ◎Good動作:袴を少し持ち上げて足がつまずかないようにする |
階段の上り下りは卒業式の最中にもあります。
それは壇上で卒業証書を受け取るときのこと。
小さな階段ですが、袴で上り下りをするときは十分に注意が必要です。
急いで上ると袴の裾を踏んでしまったり、つまずいてしまったりするからです。
袴姿で階段を上るとき
- 袴の両脇から体の前側に手を差し込む
- 袴をふんわりと浮かせると足元がよく見える
袴姿で階段を下るとき
- 袴の両脇から体の後ろ側に手を差し込む
- お尻辺りの袴をふんわりと浮かせて階段を下りる
シーン別対策5.お手洗いの際
×NG動作:すべて脱いで利用する ◎Good動作:ロングスカートのように裾を持ち上げて利用する |
よくお手洗いはどうすればいいのか?我慢すればいいのか?というお問い合わせをいただきます。
袴姿だからお手洗いが難しいと思われるんですね。
しかしご安心ください。
たとえ袴姿であろうと、お手洗いは気軽に行っていただけます。
なぜなら、袴そのものはロングスカートのようになっているから。
ズボンのように股下で区切られているものではなく、スカートのように筒状になっているのが袴の特徴です。
ですので、お手洗いに行くときは、ロングスカートの要領で袴を持ち上げて利用します。
袴姿でお手洗いを利用する際のポイント
- 袖は汚れないよう、くるんと持ち上げて、帯と袴の間に差し込んでおく
- 空いた両手で袴の裾をロングスカートのように持ち上げる
- 終わったあとは帯と袴の間から袖を抜き取って下ろす
- 袴がずり下がっていないか、袴紐がほどけていないかのチェックをする
もし袴紐がほどけてしまったら!お嬢さまが自分で直せる方法
- 再度ほどけてしまわないように、しっかりと引きながら結び直す
- それでも不安な場合は、一度固く結んだ上から、もう一度結ぶ
まとめ
- 歩くときは、普段より少し歩幅を小さくして歩く
- 車の乗り降りは、お尻から入って、足から出る
- 座るときは、浅く腰をかけて背筋をピンと伸ばす
- 階段の上り下りは、袴を少し持ち上げて足がつまずかないようにする
- お手洗いの際は、ロングスカートのように裾を持ち上げて利用する
さらに着崩れたときの対処は次の三つ。
- もし衿元がたるんでしまったら!右手で衿の下側をつまみ、下向けに引っ張る
- もし袴がずり下がってしまったら!袴の位置を上に戻し、袴紐を結びなおす
- もし袴紐がほどけてしまったら!一度固く結んでから、さらに重ねて結ぶ