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卒業式の不安解決
袴にブーツは常識的にどう?小学生袴レンタル事情
目次
袴をレンタルするときに、合わせて選んでいただきたいのは「履物をどうするか」ということです。
具体的には、草履とブーツ、どちらを履くかということ。
どちらがいいのか、正直悩むところだと思います。
着物的には草履?
でもブーツっていう選択肢もあると聞くと、なんだかそっちも興味惹かれる。
そんなあたなに向けて、今回は「袴と共に履くブーツ」について書かせていただきます。
そもそも、着物にブーツって常識的にどうなの?
そもそも論、これが結構気になっちゃうんですけど、着物にブーツって邪道じゃない?ってこと。
常識的にどうなの?
そりゃあ、ブーツ姿で袴の写真があるから、ありと言えばありなんだろうけど、周りの目ってどういう感じなの?
見ているだけなら、こういうのもあるのねと思っていたところ、いざ自分が袴をレンタルする!となったら、ついつい周りの印象を考えてしまいます。
実際、袴姿にブーツを合わせた際の周りの反応をまとめてみました
- オシャレで今風
- 背が高く見えるので、袴もしっくりきてる
- せっかくの着物だから、和装を経験する意味でも草履がいいのでは?
- ブーツはやっぱり洋服の方がしっくりくる
なるほど、これを見ると、どうも賛否両論があるようです。
過去の予約数から見る!草履とブーツの割合とは?
次に見ていきたいのは、実際の予約数の割合です。
草履の予約の方が多いのか、それともブーツの方が予約が多いのか。
周りからの印象も気になりますが、実際に予約している人数がどれだけいるのかも気になります。
そこで私、今回はじめて予約割合を調べちゃいました
なんとこの数字、今回が初公開の情報となります!
数が多いのは、大学生や高校生、専門学校生なども含まれているから。
小学生限定の数値ではないので、ご注意ください。
2015年度の草履/ブーツの予約数
- 草履:3568件(58%)
- ブーツ:2547件(42%)
2016年度の草履/ブーツの予約数
- 草履:4362件(60%)
- ブーツ:2818件(40%)
2017年度の草履/ブーツの予約数
- 草履:4540件(60%)
- ブーツ:3031件(40%)
さらに現在、9月中旬時点での草履/ブーツの予約数
- 草履:2691件(58%)
- ブーツ:1894件(42%)
草履とブーツの予約割合は、あくまでも目安です!
過去3年分、プラス今年度の現時点での数を集計してみました。
これを見ると、どの年度もおよそ草履が6割、ブーツが4割ということがわかります。
体感的には、半分ずつかな~と思っていた身からすると、草履の方が多いことに驚かされます。
ただ、これは正直なところ、これは正確な数字ではありません。
というのも、ブーツには在庫に限りがあるからです。
そのために、本当はブーツがよかったけれど、在庫がなくて、草履にされたという方もいらっしゃるわけです。
ブーツには在庫数に限りがある
たとえば、5,000人全員がブーツがいいと言っていたとしても、在庫の加減で、結局3,000人しかブーツの予約が取れなかった。
なんてことも往々にしてありえるのです。
ですから、この結果はあくまでも参考程度にするのが一番でしょう。
結果は草履6割、ブーツ4割となりましたが、本当のところはブーツを希望する人の方が草履よりも多いのかもしれませんから。
さらには持参でブーツを用意される方も
それに、もっと言えば、レンタルではなく持参として、自分のブーツを持ってこられる人も多くいらっしゃいます。
それらのことをまとめて考えてみると、やはり日々業務に携わり、卒業式の準備もしている私の体感通り、草履とブーツの割合は、半分ずつという考えもあながち間違っていないのかもしれません。
【一問一答】小学校的に、ブーツは大丈夫なものなんでしょうか?
これは実際にあったお問い合わせ内容です。
お答えしますと、私たちでは断言することができません。
というのも、学校によって、規則が異なる他、卒業式に対する意識も変わってくるからです。
私たちレンタル業者がお答えできるのは、以下の範囲のこと。
「学校によって規則が異なりますので、一概に大丈夫とは言えません。
ですが、華美なものを避けるよう学校側から言われていないのであれば、おそらくは大丈夫かと思います。
小学生の方でもブーツをレンタルされる方はいらっしゃいますし、ご不安でしたら、学校側へ一度お問い合わせいただいた方が確実かと思います」
「華美」を禁止する校風
華美を禁止する校風というものが存在します。
その理由は次の2点が挙げられるでしょう。
- 学校としてのブランドを守るため
- 無用な争いや妬みの元を取り除きたいという思いがあるため
袴は一生に一度着るか着ないかというものです。
普段着ている装いとはまるで違う、特別なもの。
そうすると、必然的に「自分が一番かわいくなりたい!」という思いを抱きはじめます。
それがどんどんエスカレートしていき、争いや妬みの元になってしまう。
人間関係上のトラブルを避けるため、学校側も苦心して、その結果、「華美」を禁止する規則を設けているところもあります。
学校によって異なる「華美」のライン
華美と聞くと、着物は控えめなデザインがいいのかな、と思い浮かびます。
ですが、それ以外にも「華美」に該当するものがあります。
たとえば、袴は柄があっては華美なので、無地でなければならないだとか。
その袴も、明るい色は華美に該当するので、緑や紺、黒系でなければならないだとか。
そのラインは学校によって異なります。
具体的なレベルは以下のような形でしょうか。
華美のレベル
- レベル1:着物のデザインは控えめにすべし
- レベル2:袴のデザインは無地にすべし
- レベル3:ブーツは全面禁止
- レベル4:着物・袴の色は明るいものではなく、緑や紺、黒系にすべし
- レベル5:髪型は必ずアップスタイルで、前髪も控えめなヘアスタイルにすべし
レベルが上がるにつれて、「華美」の認識が強いものになります。
つまり、髪型まで指定するということは、着物のデザインも袴のデザインも制限がぎちぎちに決まっていて、ブーツは全面禁止とされているのと同等ということ。
お通いの小学校が、このうちのどのレベルに該当しているのか。
それは学校の方針によって異なるため、学校側に問い合わせなければわからないものとなっています。
実際にとある大学では、「華美」に該当するとされ、ブーツは全面禁止の他、着用する着物のデザインも指定があることも。
どうしても不安だという方は、一度担任の先生や学校側へお問い合わせいただいた方が確実かと思います。
小学生として、袴を着る上で、ブーツは違和感がないのでしょうか
華美の問題さえ解決すれば、小学生でも、ブーツは違和感なく着こなせるものです。
そもそも、袴スタイルというのは、着物と袴の組み合わせから成り立ちます。
見るからに和装なため、ブーツより草履の方がいいんじゃないかと思いがち。
ですが、現代において、その認識は曖昧になってきています。
草履でもブーツでも、似合っているならなんだっていい。
むしろブーツの方がオシャレでスタイリッシュ、身長も高く見えるから着物もかっこよく着こなせる、と。
そう考えられる方も触れてきています。
最終的には、あなたの好みにゆだねられます。
草履かブーツか、袴に合わせる上で、あなたはどちらがお好みでしょうか?
実際にレンタルできるブーツのデザインを見てみよう
好みかどうかを判断するには、ブーツのデザインを見なければわかりませんよね。
そこで今回ご紹介させていただくのは、実際に京都さがの館でレンタルしていただけるブーツです。
カラー・ヒール・デザイン・サイズの順に見ていきましょう
カラー
カラーの選択は黒一色のみ。
どんな袴にも合わせやすい色味となっています。
さらに黒ということもあり、足元が締まって見える効果も期待できる一品です。
ヒール
ヒールの高さはおよそ3cmほど。
形も四角く、幅もあるので、ヒールに慣れていなくても、安定して長時間履いていただけるデザインです。
デザイン
フロントデザインは編み込みとなっており、蝶々結びをするようになっています。
外側はスッキリとしていて、なんの装飾もありません。
内側にはチャックがついています。
ブーツを履く際は、このチャックを下ろして履くようになっています。
バック部分も装飾はなし。
至ってシンプルなデザインなため、袴に合わせても違和感なく着こなせるものとなっています。
サイズ
京都さがの館が用意しているブーツのサイズは「22.5cm~26.5cm」まで。
22.5cmよりも足の小さなお嬢様には、サイズに合ったものを用意していただくか、それとも厚手のタイツなどでサイズを増していただくかのどちらかになります。
ただし、どのサイズも在庫には限りがあります。
申し込まれる時期によってはご予約が承れないサイズも出てきますので、ご注意ください。
ブーツのメリットとデメリットをご紹介します
最後にご紹介させていただくのは、ブーツのメリットとデメリットです。
袴を着たときに、とあるシーンではブーツが便利だったり、またあるシーンではブーツが不便になったりします。
ここでは、シーン別にブーツのメリットとデメリットについて書かせていただくことにします。
シーン別、ブーツを履いたときのメリット
- 雨や雪の日は、草履よりブーツの方が断然楽です
- 長時間の歩行なら、草履よりブーツの方が足の痛みが軽減されます
シーン別、ブーツを履いたときのデメリット
- 脱ぎ履きが発生するときは、ブーツの方が手間がかかります
- 長時間の歩行中、ブーツだと紐がほどけ、結びなおす必要が出てきます
まとめ
卒業式で袴を着るとき、草履とブーツのどちらを履くか。
悩ましい部分ではありますが、今回はブーツについて書かせていただきました。
割合としては、草履とブーツで半々といったところ。
学校側が禁止にしていない限り、現代において、袴にブーツを合わせることは素敵なスタイルです。
京都さがの館では、小学生のお嬢様でも履きやすいヒール・デザインのブーツをご用意しています。
ぜひ一度、ご検討いただければ幸いです。