卒業式袴レンタルのお役立ち情報
袴姿に必要な小物類
卒業式袴で草履を履いても痛くならない4つの方法
目次
卒業式当日、袴に草履を合わせられる事情は様々です。
- お着物と袴に合わせたいから草履をレンタルされる方
- 身長や袴のサイズの加減で草履をレンタルされる方
- 元から草履を持っているから持参して履かれる方
- ブーツの予約が取れなくて草履をレンタルされる方
また、「先生向け!袴レンタルで今すぐ知りたい5つの事」でご紹介しているように、先生方も袴には草履を選ばれます。
そのとき、一番不安になるのは「草履で足が痛くなること」。
今回は、足が痛くならない草履の履き方をご紹介いたします。
このような痛みに覚えはありませんか?
痛みがあると言うと、「ええ…草履やめようかな…」と思ってしまいます。
ちょっと過剰な表現をしてしまいましたが、なにも痛みを不安に思って草履レンタルを諦める必要はありません。
痛くない方法で履けばいいのですから、これは簡単です。
ただ、草履を履くとどこが主に痛むのか?くらいは知っておかなければなりません。
人は原因を知って、理由を学び、さらに改善策を知ることで成長します。
草履を履くとどこが痛むのかを知り、なぜ痛むのかを学び、じゃあどうすれば痛くならないのかを知れば、あなたはもう怖いものなし。
草履も快適に履けますし、卒業式も一日中失敗することなく快適に過ごせます。
まずは鼻緒を慣らしておくのがポイント
卒業式当日に、草履で足が痛くならないためにはまずは鼻緒を慣らしておくのがポイントです。
おろしたての草履の場合は、鼻緒が硬いことが多く、親指や人差し指が擦れてしまうんです。
まずは鼻緒の付け根の部分を上に引き上げて少し緩めた後、全体を左右に広げてるだけ。
たったこれだけで、卒業式当日がとっても楽になりますよ。
また、レンタル店で袴と一緒にレンタルすると、その場でスタッフが慣らしてくれたり、事前に履きやすいよう準備しているところがほとんど。
安心して卒業式当日を迎えられますね。
では実際、草履を履くと足のどこが痛くなるのでしょうか。
実際に足が痛くなる場所は以下の3つ。
- 親指と人差し指の間
- 小指の側面
- かかと
親指と人差し指の間が痛むのは、前坪の部分に擦れるからです。
小指の側面が痛むのは、鼻緒に擦れてしまうから。
かかとは天の部分に全体重が乗ってしまうために、足が痛みを訴えるわけです。
それぞれの場所と名称は以下の画像の通り。
せっかく袴に合わせて、草履をレンタルしたのに、足が痛くてつらい思い出しか残らない。
履きなれない草履で一日が台無しになるのはつらいだけです。
そうならないために。
痛む部分をあらかじめ知ることで、ではどうすれば痛くない履き方ができるか知ることが可能です。
親指と人差し指の間が痛くならない履き方
前述したとおり、草履を履いて足が痛むのには、理由があります。
親指と人差し指の間が痛くなる人は、前坪の部分に足の指の間が擦れてしまっているから。
やわらかい皮膚が歩くたびに前坪に当たって擦れると、いくら痛みに強い人でも、歩くのがつらくなります。
では、どうすれば痛みはなくなるのでしょう?
答えは簡単。「前坪に指の間が当たらないように歩く」ただこれだけです。
痛くなる原因は多くの場合、前坪を指の股に挟んで履くからです。
深く差し込みすぎると、その分だけ前坪が指に当たり、歩くたびに強く擦れて痛くなります。
そうではなく、指の先だけで引っかけるように履くこと。
もちろん、指先を深く差し込まないので、かかとが草履よりもはみ出してしまいます。
お着物や袴スタイルでは、それが正しく綺麗な履き方なので大丈夫です。
卒業式当日は足袋を履くので、それが指の間のクッション代わりにもなります。
小指の側面が痛くならない履き方
他にも摩擦で痛くなる部分があります。
鼻緒が足の甲や小指の側面に当たって痛むのは、やはりこれも深く履きすぎていることが原因と考えられます。
草履は基本的にそこまで深く足を差し込んで履くものではありません。
かかとを1~2cmほど出して履くものです。
指は引っかけるだけでいいですし、足の甲も小指もそこまできつく鼻緒に触れずに履けます。
こちらもまた足袋がクッション代わりになります。
京都さがの館の足袋は、お着物をレンタルしていただき、当日の履物を草履にしていただくとセットでおつけさせていただいております。
あなたの足のサイズに合わせて、通常サイズの足袋と大きなサイズの足袋をご用意します。
そのため、あまりにもサイズがブカブカだとか、小さすぎるということは、あまりないかと思います。
レンタルのお申込み時にはしっかりと、あなたの靴のサイズもお伺いいたしますので、ご安心ください。
かかとが痛くならない履き方
草履を履いて歩いていると、かかとが痛むときがあります。
草履を履いている時間が長くなれば長くなるほど、その痛みは強くなってきて、最後はとてもじゃないけど履いてもいられない。
原因は、歩き方にあります。
かかとに重心が乗っているから、その分だけかかとにばかり負担が集中してしまうわけです。
そんな状態では長時間の歩行など困難。
草履を履くときの重心は前に置くように意識してみてください。
自然とかかとも上がり、負担になるほど長く草履に触れることもなくなります。
普段履いている靴のようにかかとを落として歩かないのがポイント。
当然歩幅は狭くなりますが、それがお着物と袴に合わせた綺麗な歩き方です。
まとめ
足が痛くならない草履の履き方は以下の通り。
- まずは事前に鼻緒を慣らしておく
- 前坪に指の股が当たらないよう、指先を引っかけて履く
- その分だけかかとが草履からはみ出るように履くのが綺麗な履き方
- 足袋を履くことでクッション性が高まる
- 歩くときは重心を前に乗せるよう意識して、かかとを落とさないよう歩く
- 当然歩幅は狭くなりますが、それが袴に似合う綺麗な歩き方です