卒業式袴レンタルのお役立ち情報
卒業式当日の案内
卒業式の最中に袴姿で猫背にならないための方法
目次
猫背になると帯がどんどん緩んできます。
背が前に前にと曲がってしまうことで、着物が引っ張られてしまうからです。
最初は小さなズレでも、長時間猫背になっていると、帯がどんどん緩んでいくことに。
では、どうすれば着崩れずに座っていられるでしょうか。
着崩れを防ぐ着付け小物などもございますが、今回は、猫背にならない座り方をご紹介します。
そもそも袴姿のときに帯が緩んできたらどうなるか
帯は、お着物を着付けたあとに結びます。
そしてその帯に、袴の紐を巻き付けて着付けます。
そのため、帯が緩んだり、ズレたりすると、袴がズリ落ちてしまうことに。
せっかくの卒業式で、自分で着付けができないなら、尚更そんな事態は避けたいです。
自分で着付けができる場合であっても、式の最中や移動の最中にそんなことにはなりたくないものです。
はじめての袴で想像ができない方は、浴衣で想像してみましょう。
帯がどんどんズレ下がってきて、緩んでしまう。
そんな経験はありませんか?
この記事を書いているのは7月15日で、京都は絶賛祇園祭のシーズンです。
私は今現在、浴衣を着て仕事をしているのですが(なんせこの後、浴衣販売の売り子の仕事が待っているので)、こうしてデスクワークをしているだけでも、帯の緩みが気になってしまいます。
猫背って本当に浴衣や着物に向いていない姿勢なんですよ。
あとでお手洗いに逃げ込んで、帯を直したいと思います。
背もたれにはもたれられない?
卒業式会場にどんな椅子が用意されているのかは、その学校さまそれぞれです。
高校や小学校なら木でできた長椅子だと思います。
大学生や専門学校生だとパイプ椅子でしょうか?
背もたれがある椅子だと、ついつい背中を預けてしまいたくなりますよね。
しかし、それをしてしまうと、帯が歪んでしまうことに。
袴姿の場合、椅子には浅く腰掛けることが一番です。
さて、困ったことになりました。
背もたれという最大の助け舟がなくなってしまったのです。
となると、背筋をピンと伸ばすのは自力でしなければなりません。
普段から猫背が癖づいてしまっていると、これがなかなかに困難。
すぐ猫背になってしまい、帯がだんだんと緩んできてしまいます。
卒業式の最中に、袴姿で猫背にならないための3つの方法
脚を組むことはNG
まず脚は組まない方がいいようです。
なぜなら、脚を組むことで、上半身に余計な力が加わって、長時間背筋を伸ばしていられないから。
ついつい楽だからと脚を組んでしまうのですが、脚を組んでしまうと、片方にだけ重心が寄ってしまいます。
長時間この体勢でいると、腰が痛くなり、背筋が徐々に丸まってきてしまうことに。
猫背にならないために、脚を組むのはNG行為です。
重心は気持ち後ろめにする
帯があること、慣れない袴を着ていること、腰が紐で締められていること。
それらのために、ついつい体勢が前へ前へと沈んでいってしまいます。
そうではなく、一度座ったら、重心は気持ち後ろめにします。
背筋をピンと伸ばし続けるのはキツイです。
だから前に重心を持っていきたくなる。
けれど重心を前にすれば、それだけ猫背になって、腰の負担が大きくなります。
肩甲骨や肩すら痛くなってきますし、その負担を減らそうとすると、今度は脇腹なんかも痛くなってきます。
というか今現在、私の肩甲骨が激痛です。
この痛みを解消するため、一度座りなおして、肘を後ろめに引いてみました。
そうするだけで、肩が後ろに引かれ、肩甲骨の痛みが解消されました。
重心を後ろに持っていくことで、身体の妙な痛みや負担は解消されます。
意識するのは骨盤の上に座ること
よく「骨盤を立てる」と言います。
上体をまっすぐ骨盤の上に持ってくると、後頭部から肩、腰、骨盤とすべてまっすぐ一直線になった感覚がします。
この状態が「骨盤が立った」状態。
理想の座り方は、骨盤を立てるよう意識して座ることです。
まとめ
袴姿で猫背になると、帯が緩んだり、袴がズレて着崩れの原因になります。
長時間座っているときに、肩甲骨が痛くなったり、腰や脇腹が痛くなってきたら、それは猫背になって身体に負担がかかっている証。
そんなときは痛みを解消するため、きちんとした座り方を実施しましょう。
- いくら袴がロングスカート状になっているからと言って、脚を組めば身体の負担になります
- 重心は気持ち後ろめにするため、肘を後ろへ引いてみると肩甲骨が正しい位置に戻り、楽になります
- 座るときに一番大事なのは、骨盤の上に身体を持ってくること
これらを意識してみると、長時間、背筋を丸めることなく座っているのも苦ではなくなります。