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袴のデザイン・柄
レトロ柄で大胆に!個性的なレトロ袴が人気な理由
目次
そもそも、レトロってなんでそんなに人気なんでしょう。
私が思うに「現代のデザインにはない個性的さ」や「独特の色使い」が人気の秘密なのではないでしょうか。
言ってしまえば、レトロってひと昔前のものです。
洗練されたオシャレな女性向けファッション誌が現代のデザインの特徴なら、駄菓子屋にあるような広告や、街のタバコ屋の風貌などはレトロと言えます。
最近ではレトロバーなんていうものもできるようになりました。
それこそ昔を懐かしんだり、その当時の経験はなくとも、かわいらしさに癒されたりといった具合です。
卒業袴もまた、レトロが人気です。
それは卒業袴のスタイルこそが「着物+袴」というひと昔前の女学生のイメージを彷彿させるからです。
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レトロな色合いとは?わかりやすいのはフィルター加工
画像加工アプリって、あなたも使ったことがあると思います。
私たちは、様々なフィルターの中で、どれがどうといった明確で数値的な違いはわかりませんが、なんとなくこれがいいなって感じで加工フィルターを選んでいます。
レトロというのは、そんなフィルター加工のような感じ。
シルクスクリーンみたいに、版画で刷ったような色合いと言えばいいのでしょうか。
ハッキリパッキリとしたモノトーンや、マジックやサインペンなどで日常的によく見かけるマーカーの色とはまた違う、少し褪せた色合い。
カラー印刷したときって、印刷機や画像の画素数によっては、はっきりくっきりそのままの色ではなく、少し落ちた色合いで印刷されることってありませんか?
レトロってなんだかそんな感じです。
やわらかくて、丸っぽくて。
どこかしっとりもったりとした重みも感じる色合いです。
現代の、たとえば女性ファッション誌にはない色合い。
言ってしまえば、レトロとは現代にはない個性的なものですから、真新しさゆえにレトロが好まれるのも頷けます。
個性的なレトロが好まれる理由
単純に「かわいい」「オシャレ」と感じるからというものがあります。
ただ、根本的なものとして、私が思うのは、現代人の「飽きやすさ」が理由なんじゃないかなということ。
SNS時代となり、ほしい情報はすぐに手に入る時代となりました。
日々目まぐるしい情報量の中で、自分の好みを精査し、真新しいことを発信していく。
ファンを作ったり、逆にファンになったり。
そういうことがフォロワー数に反映され、まるでそれが自分の価値のような感覚が生まれます。
もはや一種の現代病のような社会。
そんな中、より個性的なものを、より新しいものを、と求めていくと、現代に溢れたものではないものに行きつきます。
それが、今現在では「レトロ」になるわけです。
実際に触れた覚えはないレトロでも、懐かしさを抱く心理
若いお嬢様たちは、実際の経験で、レトロに触れた覚えはないでしょう。
街の駄菓子屋はコンビニに変わり、タバコ屋もまた縁のないものとなってきました。
丸い衿のついた花柄のワンピースに、フリルの靴下とワイン色のブーティーを合わせたスタイル。
それもまた、現代のファッションとは異なります。
それでも、どこか懐かしさを抱くのは、その色合いや風貌がやわらかく思えるからです。
まるでスクリーンのような画像加工のフィルターが重なったような、やわらかく、少しもったりとした重みがあるような色合い。
パッキリハッキリとしたモノトーンの色合いを隣に並べれば、どちらをより懐かしいと感じるか、明白だと思います。
色合いから感じるレトロ、柄から感じるレトロ
これまでは色合いに特化して、レトロについてお話しさせていただきました。
淡く、どこか色あせたような色合い。
暗いとまでは行きませんが、落ち着きのあるもったりとした色合い。
そういったものに私たちは「懐かしさ」を感じます。
実際に経験をしたことはないのに、そう感じるのですから、不思議な感覚ですね。
では、色合いのレトロではなく、柄のレトロってどういったものを指すのでしょう。
わかりやすいのはドット柄、現代にはない単調な柄
ドットってかわいいです。
でも、あんまり現代の洋服では見かけませんよね。
シャツでドットとなると、なんだか子供っぽく見えたり、きれいめファッションには適さなかったりします。
そんなドットデザインも、どこか懐かしい「レトロ」に分類されます。
もちろんそれは色合いもあってのことですが、単調なデザインは、見る側もなんだか心が和む効果があります。
ドット柄以外のデザインでレトロを感じるもの
たとえば、バラのデザインと、椿のデザイン。
どちらがよりレトロ感を感じるかと言えば、断然椿です。
洋花であるバラも、色合い次第ではレトロになりますが、頭の中にパッと浮かんだビビッドカラーなバラは、きっとレトロとは程遠いでしょう。
バラと比べたから、椿の方がレトロだと感じます。
では、同じ和の花でもある桜と椿だと、どちらがよりレトロを感じるでしょう。
賛否両論あるかもしれませんが、私は椿の方がレトロだなと感じます。
小さく五枚の花びらがはっきりと分かれている桜と、丸く花びらの一枚一枚の分かれ目がくっきりとはしていない椿。
シルエットがくっきりしていなくて、丸みがあって、ずっしりと大胆な方が、どこか懐かしいような、レトロな雰囲気を感じます。
4つの特徴で成り立つレトロ柄
ドットや椿に共通するのは丸みです。
そして、そのデザインの単調さ。
ドットも椿も複雑な図形ではありません。
レトロ柄の特徴として挙げられるのは、次の4つ
- 柄の大きさは大胆
- ささやかな配置ではなくそれがメインとなっている
- 丸みがあり、角張った印象がない
- 余白が広く、一つ一つの柄が重ね合っていない
これがもし、余白が狭く、ぎゅっと詰まっているものなら「レトロモダン」なデザインとなります。
レトロなデザインの袴を探してみよう
さがの館でご提案できるレトロ柄は多種多様。
やはり多くのお嬢様に好まれるデザインですから、その分だけ種類も豊富です。
ただ一言で「レトロ」と分類できるものもあれば、柄がぎゅっと詰まっていて余白が少ないモダンテイストな「レトロモダン」もあります。
最近では、ポップな雰囲気も織り交ぜた新作卒業式袴も。
すべて商品一覧からご覧いただけますので、ぜひお気に入りを選んでみてください。
まとめ
レトロが好まれる昨今。
実際に経験した覚えはないのに、懐かしさを抱くのは、レトロの色合いがやわらかく丸っぽく、どこかしっとりもったりとした重みを感じるから。
さらに現代にはない「個性的さ」が真新しいもの好きな方から好まれています。
そんなレトロデザインを現代のデザインに寄せたものが「レトロモダン」と呼ばれます。
色形はレトロの特徴そのままなのに、余白の使い方やデザインの組み合わせでモダンになったもの。
卒業袴も同様に、レトロモダンは「個性的」だと多くのお嬢様に人気を集めています。