はじめての成人式振袖レンタル!安心できる基礎知識
振袖の豆知識
目次
むかしむかしあるところに、振袖姿の美女がおりました。その美女は、言い寄ってくる男たちに向けて、しきりに自分の袖を前後に振っています。男たちは前後に振られる袖を見ては、肩を落としてその場を立ち去っていきました。そんな中で、ある日のこと。男が一人、美女の元に訪れ、なにやら告げています。周りはみな、この男もいつもと同じように袖を前後に振られるぞと、したり顔をしました。ところがです。驚いたことに、美女は袖を左右に振っているではありませんか。つれないばかりだった美女は、頬を赤らめ、恥ずかしそうに口元をほころばせました。
突然なんの話かというと、「振袖」の由来は袖を振ることから来ているという話です。
さらに、現代の「フる」「フられる」という語源は、その昔、未婚の女性が男性からの求愛に答えるのに振袖の袖を振っていたということから来ている様子。前後に振ると「嫌い」という意味になり、左右に振ると「好き」という意味を表していたそうです。
改めて知ると、「振袖」というのも奥が深いもの。今回は、成人式で着る振袖について、ちょっとした雑学を、前述含め「5つ」ご紹介したいと思います。
私自身が世間知らずだったというのもあります。振袖は着ることができる人とできない人がいることを、私はまったく知らなかったからです。振袖は、すべての女性が着たいときに、着れるものだと思っていました。
間違いに気付いたのは、正直なところ、京都さがの館で働きはじめてからです。
振袖は、未婚の女性が着るもの。既婚女性は振袖ではなく、留袖や訪問着を着るのが常識。
これは昔から続くしきたりです。
現在は晩婚も珍しくはなく、結婚を急がなければならないという風潮も、だいぶ薄れてきました。ですから、あまりこういった感覚も持ちづらいのですが、その昔、女性にとっての「嫁ぎ遅れ」は大きな恥だと言われていたそうです。
振袖は、未婚の女性が着るもの。つまり、振袖を着ている=自分は未婚だと示しているようなものです。嫁ぎ遅れを大恥だと考える昔では、一刻も早く振袖を脱いで、留袖を着たい思いだったことでしょう。留袖を着れば、世間に結婚をしていると示せました。
結婚した女性が振袖を着ない習慣は、このように習慣化されていきました。それが今では常識として浸透していっています。
振袖の魅力は、その華やかさにあると思います。煌びやかで、目の保養になる。成人式で着る振袖は、一般的に袖が長いですから、その分だけ柄が敷き詰められたり、様々なデザインが施され、より一層綺麗で豪華です。
では、この袖の長さ。いつから袖丈が長くなったかご存知でしょうか?
調べてみると「振袖の袖丈は江戸時代に長くなった」というのを見つけました。
理由や原因は諸説あるそうですが、一説によると、自分の娘に舞踏を習わせる習慣が生まれたため、と言われています。
着物を着ての舞踏となると、その袖捌きが魅力の一つになります。美しく見せるためには、動きに合わせて袖が舞う様も重要。袖が長ければ長いほど、身振りに合わせて舞う袖は美しく見えますよね。ですから、民衆の間でそういった「娘に舞踏を習わせる習慣」が広まったことにより、袖を長大化させたという説があります。
はじめは舞踏のために長くなった袖丈。今では、袖丈の長さによって、振袖を着るシーンが選ばれているのはご存知ですか?
そもそも、振袖には種類があります。
その名の通り、袖丈が二尺のもので、76cm~86cmが一般的です。袖丈が短いので、動きやすく、振袖の中でもカジュアルな装いになります。
小振袖よりは袖丈が長く、87cm~106cmほどの振袖です。腕を下ろすと、大体ふくらはぎの中腹から足首の上くらいまでの袖丈。成人式でもっとも多く着用されている振袖が、この中振袖です。それ以外にも、中振袖は謝恩会、披露宴、初釜など、各種パーティに最適な衣裳。なにかのパーティにお呼ばれした場合、ドレスではなく中振袖をレンタルされる方も珍しくはありません。
114cm~125cmほどの袖丈で、花嫁衣裳などに用いられます。
成人式の場合、多くのお嬢様が中振袖を選ばれます。
散々「振袖は未婚の女性が着るもの」と説明してきましたが、未婚の女性が着れる着物は振袖だけ!というわけではありません。
既婚女性が着るとされている留袖でも、「色留袖」という格式高い着物なら着用できます。さらに訪問着という華やかな着物も着用することが可能。なにも振袖にこだわらずとも、未婚女性も着物を楽しむことができます。
となると、成人式以外の場で「振袖」にするか、「色留袖」にするか、「訪問着」にするか悩んでしまいます。シーンごとに明確に着用するものが決まっていれば悩むこともないわけですが、選択肢があるとなると、普段着慣れない着物なだけに、どれが一番いいのか迷ってしまうもの。
結婚式の披露宴などで着物を着たい場合、自身の年齢や誰の結婚式なのかということが関係してきます。やはり振袖と言うと、成人式を連想することもあってか、若い年代の女性なら……と思ってしまいがち。
年代的に厳しいかも……と思われるなら、色留袖や訪問着がおすすめです。中でも色留袖は格式が高い着物なので、上品さを求めるのであれば、色留袖がおすすめ。
一方でそこまで格式ばったものではなく、友人同士のちょっとした集まりであれば、訪問着がおすすめです。着物というだけで華やかな印象になりますし、訪問着は落ち着いた印象も受けやすいので、気軽に着ていけるものだと思います。
振袖の語源は袖を振ることにあり。昔は男性から求愛された女性が振袖の袖を振ることから、現代の「フる」「フられた」に繋がっているとされています。
こんな風に、調べてみないとわからない知識が、振袖にはたくさん!
舞踏を娘に習わせる習慣が民衆に広まり、美しさの点から振袖の袖丈が長くなったことも、調べていてはじめて知ったことでした。
さらに振袖には袖丈によって呼び方も着ていくシーンも異なります。
かといって、未婚女性は振袖だけを着なければならない!というわけではありません。色留袖も訪問着も、未婚女性でも、着物を楽しむことができます。
京都さがの館では振袖だけでなく、訪問着のレンタルも行っております。種類に限りはありますが、ご家族で前撮り写真を撮影される際は、お母様に訪問着を貸し出すこともしております。
SHOPLIST
京都さがの館店舗一覧
京都さがの館で #振袖レンタル や #振袖購入 の予約・試着ができる店舗!試着・下見の方も沢山いらっしゃいます。ぜひお近くの店舗にお越しください。
橋本 晴美hashimoto harumi
株式会社京繊営業企画課 参事
《略歴》
日本和装教育協会の審査員資格(一級)や講師資格(師範)を取得し、和装の専門家として社員教育に携わっています。 西日本きもの着付コンテストでの入賞経験を持ち、長年にわたり和装教育の分野で活躍しています。
《資格》
● 日本和装教育協会 ・審査員資格(一級)・講師資格(師範)・きもの着装技能一級
●西日本きもの着付コンテスト大会・創作帯結び部門第三位
●長沼静きもの学院・研究科 修了・高等師範科 修了・指導者養成課程 修了
●日本組紐協会・組紐技能検定(中級)
SAGANOKAN KYOTO