はじめての成人式振袖レンタル!
安心できる基礎知識
振袖のお手入れ
【お手入れ】汚れ落としに用意するものは?【草履編】
目次
振袖のお手入れについては「4種類のお手入れ方法!汚れの種類で変わる振袖メンテナンス」で書かせていただきました。
では、振袖以外のお手入れはできるのか?
- 成人式当日が雨で、草履がひどく汚れてしまった!
- 鼻緒が切れてしまった!
- かかとが外れてしまった!
- 裏面が擦り減っていて歩きづらい!
- かかとが擦り減っているせいで不恰好な歩き方になってしまう!
振袖だけでなく小物類もお手入れできることならお手入れしたい。
そんな思いにお答えして、今回は「草履」に関するお手入れ方法をご紹介したいと思います。
用意するものは二つだけ!簡単シンプル草履の汚れ落とし
成人式当日は晴れるとは限りません。
雨の場合も十分ありえます。
もっと言えば、雪の可能性だってあります。
振袖を着る成人式は、毎年1月上旬に行われるのが常。
寒い冬の日に、雪が降らないとも言い切れません。
そうなった場合、足元が雨水や雪解け水で汚れる可能性は大。
汚れてしまった草履はどうやってお手入れをすればいいのでしょう?
まず用意するのは「濡れ雑巾」と「乾いた雑巾」の二種類です。
特別な方法はありません。
ただ汚れた箇所を拭き取るだけ!というシンプルでとても簡単な方法です。
硬く絞った雑巾で、草履の裏側を拭きます。
この雑巾、本当に極限まで水気を切ってください。
水気は湿気と同様、草履にとって大敵です。
ですので、草履の裏側が汚れていて、水を使って雑巾で拭くのであれば、その際は必ず雑巾を硬く絞る必要があります。
乾いた雑巾は、草履の天(履くときに足裏をつける部分)を拭くときに使います。
それだけで汚れは落ちるもの。
それでも気になる頑固な汚れがある場合は、専用のクリーナーで汚れを落とすのもおすすめ。
一通り拭いたあと、草履を干す場所はどこがいい?
たとえ草履が、雨水や雪解け水で濡れていたとしても、陰干しで乾燥させます。
天日干しはNG!
なぜなら草履そのものが直射日光に弱いから。
一見「天日干しの方が乾きやすいし、効果的では?」と思ってしまいます。
陰干し=室内の暗所というイメージがついているせいでしょうか。
しかし、安易に天日干しをして、直射日光を当て続けると、草履は途端に傷んでしまいます。
実際に干すなら「風通しがよく、直射日光が当たらない場所」であれば大丈夫です。
もちろん、玄関が風通しのいい場所であるなら、玄関に置いておけば問題ありません。
陰干しのあとの収納も同じ
密閉されるタイプのシューズボックス内での保管は、風通しが非常に悪いため、避けるべき場所です。
どうしても場所がない!
箱に入れてしまっておきたい!
という場合には、草履をしまう箱に穴を開けておくと、空気がこもらず、湿気を防ぐことができます。
ボロボロになってしまった鼻緒は「すげ替え」で対応可能
すげ替えというのは、今ある鼻緒を別の鼻緒に替えるという方法です。
鼻緒が切れてしまったものは、つなぎ合わせる方が大変。
ボロボロな鼻緒を修繕するのも大変な作業。
ではどうするのか?
別の新しい鼻緒を草履につけなおします。
そうすれば、新品同様の草履の姿に!
実は「すげ替え」、鼻緒がボロボロになった方よりも「革の鼻緒は痛いから」という方がよく使う方法です。
真新しい革はやわらかさがなく、擦れて痛くなってしまいます。
「これが布だったら、ちょっとはまっしになるのに」
そう考えられる方が、革の鼻緒はやめて、布の鼻緒にすげ替えられます。
その方が革に比べて、断然足当たりが柔らかいため、鼻緒ずれもできにくくなります。
すげ替え用の鼻緒の選び方
草履の鼻緒選びのポイントは、台の部分に使われている色を使うこと。
柄のある鼻緒であっても、無地の鼻緒であっても、台の色を使えば、全体的に調和が取れ、しっくりきます。
その他、草履で修理ができる部分とは?
履いたあとの草履の汚れ落としや、鼻緒のすげ替えの話はすでにさせていただきました。
その他で、草履のどの部分が修理に出せるのか?
多くの場合、修理業者が承っているのは「かかとの修理」と「台の修理」です。
草履を履き続けたり、何日も雨の日に草履で出歩いていると、徐々に草履の裏面が傷んできます。
裏革が剥がれてしまうこともあり、そういったときは裏革を再度張り直さなければなりません。
専用の糊を使って張り直し、数時間~1日ほど乾かすと、また翌日から履くことが可能になります。
さらに擦り減ってしまったかかとも、新たに打ちかえれば新品のときのような履き心地が実感できます。
擦り減ってしまったかかとのまま草履を履き続けると、裏革まで擦り減ってしまいます。
なにより、かかとが擦り減ってしまうと歩きにくさが際立つもの。
せっかくの振袖姿。
きれいな立ち姿で過ごしやすくいたいですから、明らかに擦り減っていると気付いたら、すぐに修理に出すことをおすすめします。
【左から三番目のモデルが着用している成人式の振袖を見る】
【右端のモデルが着用している成人式の振袖を見る】
まとめ
今回は草履のお手入れ方法、修繕方法について書かせていただきました。
草履を履いたあとや履く前に「あれ?」と気付いたとき。
自分でできる処理と、業者に修理を依頼しなければならないものがあります。
自宅でできる草履のお手入れ方法
- 裏面の汚れは硬く絞った雑巾で拭き取り、表面は乾いた雑巾で拭き取る
- 一度履いた草履は必ず、風通しのいい場所で陰干しする
- どうしても箱に入れて保管する際は、湿気対策のため箱に穴を開けておく
修理業者に依頼して直してもらうもの
- ボロボロになった鼻緒は新しい鼻緒に「すげ替え」で対処可能
- 剥がれてしまった裏革は専用の糊で再度張りなおすと元通り
- 擦り減ってしまったかかとは新しくかかとを打ちかえる