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トイレだって行きたい!振袖を着た際の立ち振る舞い
目次
肌着に長襦袢に振袖、さらに大量の腰紐に立派な袋帯!
振袖姿でお手洗いに行くときは、着崩れないかとっても心配。
それになにより、汚さないかどうかも心配してしまいます。
新年を迎えまして、京都さがの館では毎年恒例の新年会のため、女性陣はみな一様に着物を着用しました。
私も例外ではなく、今年は振袖を着付ていただきました。
しかし、ここで問題発生。
きらびやかで美しい振袖を着せていただいたのはいいのですが、いざ着てみると不安が募りました。
「あれ、これお手洗いってどうやって行けば……」
こんなとき、事前にお手洗いのマナーについて調べておけばよかった!と後悔しました。
そこで、今回は、成人式直前ではありますが、改めて振袖を着た際のマナーについてまとめてみました!
帯締めを活用!お手洗いの際の振袖マナー
洋式のお手洗いを見つけても、汚れやしないかひやひやしてしまいます。
まずはそっと、一番汚したくない袖からどうにかします。
だらんと下した状態の長い袖。
その両角を掴み、まとめて合わせ、帯締めに下から挟み込みます。
もしも、きものクリップをお持ちなら、クリップで一つに留めておくと便利。
次に、振袖の裾、長襦袢の裾、肌着の裾を順に引き上げて、同じように留めておきます。
丁寧にそうすることで、着崩れも最小限に抑えることが可能です。
慌てて乱暴にしてしまうと、腰ひもが緩んでしまったり、振袖の裾の部分が乱れてしまったりしてしまいます。
下ろすときも、そっと丁寧に一枚ずつしましょう。
中でぐしゃりと丸まってしまわないよう、ストンと下におろすようにします。
両袖に関しては、手を洗うときまでそのままにした方が、水に濡らすことなく洗えます。
もしも正座をしなければならない場面になったら?
成人式で正座をするシーンはないかもしれませんが、もし万が一、正座をする場面に出くわしたら、どうやって「汚さず、皺にならず、きれいに」座れるでしょう?
まずは左手で右側の太ももの部分に手を当てます。
上前の部分です。
下前と合わせたそこが、ズレないように左手でおさえ、それから座ります。
座るときは右手で膝から下に手を滑らせます。
広がりやすい膝下から裾部分にサッと右手を滑らせ、抑えることで、まとまったまま、きれいに座ることができます。
とにかく振袖の裾部分が広がってはぶさいく!
皺になるのも嫌ですから、きれいに座れるよう、手を使って裾が広がらないよう座ります。
階段を上るときは裾を踏まないように注意!
これ、実は裾を踏まないように注意はできるのですが、そうすると長い袖部分への注意が散漫になってしまいます。
ですから、まずは両袖をまとめて重ねます。
それを左手にかけて、地面につかないようにしましょう。
階段を上がるときは、右手で上前を持ち上げれば、裾を踏むことなく足を上げることができます。
普段は右足で一段上ったら、そのまま左足で二段目を上がりますよね。
振袖の場合、歩幅はそこまで広く取れません。
それに草履に履きなれない場合は、足場も不安定で転びそうで怖いです。
片手は袖に取られ、もう片手は裾を持ち上げるために塞がっていますから、余計に。
ですから、いつもは一段目、二段目とスタスタ上っている階段でも、このときばかりは慎重に。
右足と左足で一段目。また両足で二段目、と一段ずつゆっくり上っていても、おかしくはありません。
むしろ、大きく足を開くことで、後ろにいる人に足首が見えてしまう方が不格好。
きれいな振袖姿に合った美しい立ち振る舞いを心掛けるといいでしょう。
椅子に座る際は袖を重ねて膝の上に置きましょう
椅子に座るときは、いつものようにそのまま座ってしまうと、長い袖がべったりと床についてしまいます。
汚す前に、サッと拾いあげましょう。
私だって、振袖を着たときに裾で地面を掃除したいわけではないです。
垂れてしまった袖は、皺にならないよう膝の上に重ね合わせて置きます。
長襦袢が袖から出てしまっているかどうかも、ここで気づけますから、気になる部分はこのときに直しておきましょう。
テーブルクロスがあって、袖を膝に重ねようとすると、ごそごそしているように見えて、周りから不格好に思われませんか?
そんな心配の声もありますが、袖をそのままにしている方が不格好です。
それにきれいに袖を重ねる姿を見た周りは、「この人ちゃんと知ってるんだ」と思うもの。
あなたが美しく振袖を着こなしていたいのなら、美しい所作を心掛けるべきだと思います。
食事をする際、ハンカチはどの位置に置いておくもの?
膝上が普通です。
もっと言うなら、正方形のハンカチをひし形に向けて、その角を帯締めに挟み込むのもあり。
ただ、帯締めを安易に触りすぎると、せっかくきれいに結んでもらったものがズレてしまったり、ほどけてしまう可能性だってあります。
これはなにも「触るな!」と言っているわけではありません。
ただ、大きく帯締めを動かして、ハンカチを挟んだりする必要はありませんよ、という話。
ハンカチくらいの薄いものでしたら、大きく帯締めを動かさずとも、下から挟み込むことができますから、そっと挟んでしまいましょう。
まとめ
今回は、私が実際に振袖を着用したとき、「事前に知っていれば便利だっただろうな」というマナーをご紹介しました。
- お手洗いの際は、両袖の角を摘み、帯締めに挟んだら、裾を順番に上げて留める
- 正座をする際は、左手で上前を抑え、右手で膝下から裾までサッと抑えながら座る
- 階段を上る際は、両袖を左手に掛け、上前を持ち上げながら一段一段ゆっくりと
- 椅子に座る際は、両袖を膝の上に重ねて置きましょう
- 食事をする際は、ハンカチを膝の上または帯締めに挟んで汚れないように
いろいろ書きましたが、実際に振袖を着ているときに「しまった!こういうときの作法がわからない!」と思うことばかりをまとめました。
成人式で、はじめて振袖を着るというお嬢様は多いです。
そんなときのために、これらは、あらかじめ知っておいて損はない情報です。
ぜひご活用くださいませ。